アトピーの方は辛いことや苦悩、困りごとがたくさんです。健全な肌をした人がどれほどうらやましいことか。
「なにをしても肌がかゆくならないなんていいなぁ」「なんで私だけ...」「健全な肌に生まれたかった」
症状がひどければひどいほどにネガティブになってしまいますよね。
この記事ではアトピーの人は何が辛いのか、何に悩んでいるのか、何に困っているのか、どう乗り越えていけばよいのかをお伝えできればなと思います。
アトピーの人が経験する5つの辛い事や困り事とその対処法
健全な肌の人には理解しがたいかもしれませんが、アトピーは本当に辛く、なにをするにも付きまとってくる疫病神です。
「アトピーだから・・・」「かゆくなるから・・・」など、色んな不安や心配事を抱え、生活している方も多いと思います。
アトピーの方はどんなことに悩んでいて、またどうやって乗り越えていけばよいのか。5つの事例でご紹介します。
【1】よそ様の枕を血で汚してしまう
アトピーの方の日頃の悩みでもある、寝ている間に掻きむしってしまう問題。
お友達の家にお泊りするとき、本当は行きたいけれど、よそ様の枕を血で汚してしまわないかとても不安で、どうするべきか迷ってしまうことありますよね。
ただでさえ自分の家で毎日枕を血だらけにしているのに...
普通の人にとってなんてことないお泊りでもアトピーの人はすごく悩んでしまいます。
環境(ダニなど)が違えば寝ている間に引っかかない可能性もありますが、掻いてしまった時のことを考えると...
対策
枕に血を付けない対策として、タオルが有効です。
自分の家以外で寝泊まりする場合は、タオルを持参しましょう。
持参したタオルを枕に巻いて寝れば、血が出てもタオルにつくだけで枕にまでは付きません。
また、泊まりとなると、夜にお菓子やジュース、お酒などを食べてしまうかもしれませんが、できる限りスナック菓子等は控えて飲み物は水かお茶などにしましょう。
お菓子やジュース、お酒をたくさんとってしまうと、寝ている間のかゆみが酷くなってしまう可能性もあります。
とても楽しい場でついつい気が緩んでたくさんお菓子などを食べてしまわないように気を付けましょう。
【2】汗をかくと強烈にかゆくなる
アトピーのほどんどの方は汗を掻くとかゆみが増してしまうと思います。
また、汗をかくとかゆみもですが、肌が赤みを帯びるので、大丈夫?って心配させれたりもするんですよね。
それが嫌でとにかく人前で汗のかく行為をしたくない、できることなら少しも汗をかきたくないですよね。
だた、体育の授業であったり、会社で力仕事をお願いされることもあって全部を避けることはできません。
それにスポーツが好きな人はかなり酷です。好きなスポーツをやればやるほど自分が傷ついていってしまいます。
スポーツから遠ざかってしまわないようにちゃんと対策をとりましょう。
対策
運動を続けたい方は汗をかいたらすぐに拭くように習慣付けましょう。
汗を放置してしまうとかゆみを増してしまいます。
拭き方にも気を付ける必要があります。とにかく優しく、上からふんわり押さえつける程度。
絶対にこっすたりはしないように注意です。
体育の授業等で半ば強引に汗をかくことをしなければいけないとき、アトピーの症状が酷い場合は、事情を話して休ませてもらうことも大切です。
アトピーで休みたいとはなかなか伝えづらいかとは思いますが、無理に運動しても自分が苦しむだけです。思い切ってみましょう。
【3】幼少期にいじめの対象になることも
小学生や中学生は人としての経験が足りないので、どうしても人の外見をディスって傷付けることを言ってしまったりします。
中でも、外見に特徴のあるアトピーはいじめの標的になってしまう可能性が高いかもしれません。
「汚い」「菌だ近づくな」など心無いきつい言葉を浴びせられることもあります。
心が追いやられる前に対策しなければ取り返しのつかないことになりかねません。
対策
お子さんがアトピーの方は、親御さんがまず気を配ってあげてください。
いつもより元気がなければ声をかけてあげてください。
いじめが発覚すれば、親御さんから学校に連絡を入れてあげることも大切かもしれません。
子供の立場からすれば、先生は相談しづらい存在で、なかなか言い出せないものです。
子供を強くしたいからと何もせずに見守るか、見ていられないので親が介入するか、親としては難しい選択ですよね。
【4】アトピーで荒れた肌を隠すような格好なので、おしゃれができない
湿疹や赤みは見られたくないという方は多いかと思います。湿疹や赤みを見せないような格好をすると、長袖・長ズボン、襟付きシャツなど同じような服装しかできないんですよね。
着たい服を見つけても、アトピーを隠そうとするがゆえに着れない。おしゃれをしようにもできない辛さがあります。
夏の暑い日もアトピー肌を見せるか暑さを我慢するかの2択です。
肌を露出しないような恰好をすれば汗をたくさんかき、症状が悪化してしまう。悪循環なんですよね。
暑いからと薄着をすれば周りの目が気になり、お出かけの楽しさも半減。
どっちをとっても辛いんです。
また、湿疹や赤みが良くなってきたとしても、症状が重度だった場合、アトピー箇所にシワが残ってしまいます。
目立ちにくい所のシワであればあまり気にならないのですが、首なんかは目立つ場所にシワがあると、やはり隠したくなってしまいます。
あのとき意地でも掻かなければよかったと、過去の自分の行動を悔いることもしばしば。
プールや温泉なんかも肌を露出しなければいけなくなるので、シワなんかがあると、なるべくなら避けたいと思ってしまいます。
友達付き合いもあったりで、行きたいけれど行きたくない、悩みの種です。
対策
割り切って肌を隠さなければ汗もかきにくく、症状の悪化もそれほど心配しなくてもよいかもしれませんが、割り切ることができないから悩んでいるわけで...
まず、なるべく肌に優しい素材(綿素材など)を選んで服を着ましょう。ケバケバしている素材の襟など、首にかゆみを招いてしまう可能性もあります。
アトピーの症状が良くなるまでは、残念ながらおしゃれを我慢するほかないのかもしれません。
ただ、少し湿疹や赤みが改善してくると、少しは肌を隠しすぎなくてもよいかなと楽観的になってこれると思います。
まずは症状をよくすることから意識してみてはいかがでしょうか。
当サイトでは、筆者の経験からアトピーが良くなるまでにしてきたことなどもご紹介していきますので、症状改善の参考にしていただけると幸いです。
【5】かゆみが気になって集中できない、かゆみで眠れず寝不足
アトピーの症状がひどくかゆみがある時は、かゆみが気になって集中力がそがれてしまうんですよね。
また、かゆみでなかなか寝付けずに、寝不足になってしまって日中の集中はさらに低下。
テスト勉強であったり、仕事であったり、集中力がかけてしまうのは、痛手です。
もうアトピーって本当に嫌なことだらけですよね。
対策
家にいるときに限ってですが、かゆみを落ち着けたいとき、塩で患部を洗うとかゆみが治まるかもしれません。
ただ、症状がかなり重度の方にはおすすめしません。痛すぎると思います。
筆者もこの方法には救われてきました。寝る前かゆみが治まらなくてどうしようもないときは、塩で患部を洗ってかゆみを和らげてから寝ています。
さいごに
アトピー性皮膚炎の方は色んなつらい思いをしています。
今回あげた以上に悩みを持っている方もたくさんいるかとは思います。
また、色んなつらいことの積み重ねで、どんどんネガティブになってしまう方もいらっしゃいます。
ネガティブを脱却するためにもアトピー改善に向けて全力で取り組んでいくことが大切です。
筆者の場合、症状が改善してきた今は、上記の困りごとについて特に気にすることなく生活を送れるようになってきました。
ただ、症状が長期的にひどく出ていた首にはシワが残り、今でも露出をためらうこともありますが、以前ほどではありません。
また、汗に関してはいまだに、汗を放置しておくと少し赤みがでてきてしまうこともあります。出てこないこともありますが。
なので、汗をすぐに拭きとれるように、常にハンカチやタオルなどは携帯するようにしています。
赤くなってしまうときの原因は大体検討がついているので、注意しなければという感じですね。(主には、お菓子やジャンクフード)
本サイトがアトピー改善に少しでもお役に立てればうれしく思います。