汗疹やアトピー性皮膚炎があると、寝ているときに無意識に肌をかいてしまって、
朝目覚めると、
「枕が血だらけ」
「爪の間も血だらけ」
「肌はグジュグジュ」
「布団には皮膚がボロボロ」
で朝から気分が最悪。なんてことあるのではないでしょうか。
朝から血だらけ、肌はボロボロだと学校・会社に行くのがいつにも増して憂鬱。
「寝てるんだから、肌も休んでてよ!かゆみとか感じないでよ」
って毎朝イライラしたり。
「絶対に引っかいてたまるか!」
と意気込んで、背中で手を抑えながら寝てみたり、一人恋人繋ぎで寝てみても、結局ダメ。
自力ではどうにもできない場合は、アイテムに頼るほかありません。
この記事では、寝ている間に肌を掻かないためにどんな対策がとれるのか、どんなアイテムを駆使すればよいのかご紹介していきます。
なんとしてでも寝ている間に肌を掻くことをやめたい、阻止したいと考えている方にこの記事が少しでも参考になると幸いです。
まずはかゆみが起きないように対策をしよう
注意ポイント
大前提として、爪には毎日気を使いましょう。
爪を切るだけで、朝起きた時の肌へのダメージ量が変わります。
爪を切らないと血だらけな朝も、爪を短く切ってあればほどんど血が出ないか、少しだけ血が出る程度。
ついつい爪を切るのを忘れがちですが、「爪は短く」が基本です。
また、爪を切った際は引っ掛かりがなくなるように、やすりでしっかり整えましょう。
アトピーの方なら常識かもしれませんが、
「伸びたらすぐ切る」
または
「毎日伸びた分だけやすりで削る」
を心がけ、毎日の爪のお手入れを欠かさずにしましょう!
そもそも寝ているときにかゆみが起きないような対策を心がけることが大切です。
まずは、寝ているときかゆみが起こってしまうのかについて原因を考えてみましょう。
寝ているときにかゆみが起こる原因
・肌が温まることでかゆみがおきやすくなる
・服や布団の刺激でかゆみがおきる
主にこの2つが寝ているときのかゆみの原因になり得えると思います。
対策方法としては「患部を冷やす」「刺激を与えない」こと。
患部を冷やす
肌が温まらないように、室温を少し寒いくらいに設定して、その室温を保ちましょう。
冷えすぎて体調を壊さないように、室温の下げすぎには注意しましょう。
また、寝る前にかゆみのある箇所だけ、保冷材や氷まくらを使って冷やしておくのもかゆみ対策になりますね。
刺激を与えない
肌になるべく刺激をあたえないように、寝るときの服装は綿100%等の刺激の少ないパジャマにしましょう。
これらの対策をしておくことで、寝ているときにかゆみが少しはましになるかと思います。
私の場合は氷まくらが結構必需品でもありました。
氷まくらを使いながら寝るのもよいかと思いますが、長時間直接冷やし続けると最悪凍傷になる可能性もありますので、氷まくらを使用して寝る場合はタオル等巻いて直接肌に触れないように使用しましょう。
就寝時、無意識に掻かないための対策【身近なもので】
寝ている間、無意識に掻かないために対策することが大切です。
もちろん、かゆみの起きないように対策は必要ですが、結局寝ているときは無意識に掻いてしまうんですよね。
そんな時は、
- 掻いても肌にダメージがないようにする
- 掻けないように肘や手を固定する
この2つの対策を行いましょう。
【1】掻いても肌にダメージがないようにする方法
肌を掻いてしまうとき一番のダメージ源は爪です。
そんな爪からのダメージを少しでも減らしましょう。
どうすればよいのかというと、爪で直接掻けないようにしてしまえばよいのです。
手袋を付ける
手袋を付けることで、爪で肌を直接掻けないようになり、寝ているときの掻きむしりによる肌へのダメージを軽減することができます。
手袋にも種類があります。
軍手やゴム手袋、ポリ手袋、シルク手袋、コットン手袋など。どのご家庭にも何かしらの手袋があるのではないでしょうか?
家にある手袋ならすぐに試すことができますが、いったいどれがよいのでしょうか。
結論から言うと、家に「シルク手袋、コットン手袋」があるのであれば、それを使うのが一番です。
軍手
軍手でしたらどのご家庭にも大体あって、すぐに試してみることができますが、夜寝ているときにすぐ取れてしまう上に、けば立っているので肌に刺激を与えてしまう可能性がありますので、軍手は使わないほうが良いかもしれません。
ゴム手袋
ゴム手袋は軍手に比べて就寝中取れにくいかとは思いますが、手に密着していて、通気性もないため、蒸れてしまいます。
手にかゆみのある方は汗をかいてかゆみが悪化してしまう可能性や手がふやけて肌荒れを起こしてします可能性があるので、ゴム手袋も使用しないほうが良いでしょう。
ポリ手袋
ポリ手袋は寝ている間に確実にとれてしまいます。
ただ、手首の部分にテープを巻けば外れないようになりますが、毎回テープを巻いたり、外したりで手間になります。
また、テープで止めてしまうとゴム手袋同様に蒸れやすくなってしまいますので、ポリ手袋もあまりおすすめはできません。
シルク手袋、コットン手袋
シルク手袋、コットン手袋共に取れやすくはありますが、肌触りがよく、肌に優しい材質です。
また、程よい通気性もあるので、蒸れにくいのもいいですよね。
ただ、取れにくいように工夫する必要があるかもしれません。
寝るときにつける手袋はシルク手袋、コットン手袋がよいと思います。
ご家庭にあるようでしたら様子見で試してみてはいかがでしょうか。
湿疹箇所、かゆみ箇所には包帯を巻く
包帯を巻くことで、掻いてしまったときの直接的なダメージは軽減できます。
ただ、寝ている間、とれないようにしなければ意味がありません。
包帯を巻く際には、包帯が取れにくくする工夫をしましょう!
包帯をとれにくくするための工夫
- 患部以外も広範囲に包帯を巻く
- 伸縮性のある包帯を使用する(伸縮性のない包帯は、ずれやすく取れやすいです)
包帯がとれないよう工夫をして、患部を直接保護できれば、手袋をしていなくてもよいかもしれません。
好みの問題だと思いますので、ご自身に合う方法を見つけてみましょう。
【2】掻けないように肘や手を動かないように固定する方法
そもそも肘や手を固定して掻くことができないようにするのがベストかもしれません。
・両手が動かないように縛りつける
両手をタオルやひもなどで縛って動かなくしてしまえば、就寝中の引っかきを防止できます。
ただ、一人だとなかなか難しいので、手軽にはできないかもしれません。
また、両手の動きを封じてしまうので、窮屈に感じて眠りにくくなるのがデメリットです。
・段ボールで肘を動かないように固定
段ボールさえあれば手軽に試してみることができる肘の固定方法です。
寝るときに少し段ボールが邪魔になってしまうのがデメリットではありますが、この方法は身近にあるもので寝ている間の引っかきを防止できるのでおすすめです。
具体的には、段ボールを丸め、テープで止めて、筒を(2つ)作ります。
その丸めた段ボールに手を通します。
段ボールが取れてしまわないように、服にテープで貼り付けるか、ひもで結ぶとよいでしょう。
ポイント
段ボールの長さは指先まで覆えるくらい
指先を出さないようにすることで、手の甲や指などを掻いてしまうことを防ぎます。
寝ている間の引っかき防止におすすめのアイテム
今までは家にあるであろう身近なものでの対策方法を紹介してきましたが、
「家にあるものだけでは心もとない」
「市販で対策できるものは売ってないのか」
というお悩みもありますよね。
実はアトピーの引っかき防止に使えるの商品等も販売されています。
中でも掻いた時の、肌へのダメージを抑えるアイテムや肘などの固定に使えるアイテムなどをご紹介します。
【手袋】 ナノミックス ハンドケア 手袋 日本製 フリーサイズ 男女兼用
手袋で爪を覆えるので、就寝中の引っかきによるダメージの軽減に一役買ってくれます。
手首の部分まで生地があるので、就寝中でも取れにくい仕様になっています。
肌触りが良く、通気性もあるので、寝るときに装着していても蒸れることなく違和感少なめで使用できるのでおすすめです。
【チューブタイプ包帯】 チュビファースト 2ウェイ 青 10m(1巻入)
チューブタイプの包帯で患部を覆うことで、寝ている間の引っかきを防止できます。
また、自分の好きな長さにすることができるので、ご自身の腕の長さにカットできる点は利便性がよいですよね。
【肘固定】 肘サポーター 肘関節 固定 プロテクター
肘の固定ができるので、肌を掻きにくくしてくれます。
段ボールで効果を実感できればこちらを使用してみるのもよいかと思います。
段ボールより強度があるので、段ボールでは心もとないと感じている人にはおすすめです。
さいごに
今回は就寝中の掻きむしりによる傷を防ぐ方法をご紹介しました。
寝ている間に肌がボロボロにならないように
「掻いても肌にダメージがないようにする」
「掻けないように肘や手を固定する」
ことが大切です。
睡眠中の無意識な引っかきは、アトピーを治すか、物理的に掻くのを止めるほかありません。
まず、身近にあるもので試してみるなら、段ボールで肘が曲がらないようにする方法がおすすめです。
その他にも今回ご紹介したものを参考に色んなアイテムを試してみて、合うものを見つけていくのも1つだと思います。
寝ている間に肌を掻くことをやめたい、阻止したいと考えている方はこの記事が少しでも参考になると幸いです。